夏は、教員たちにとっても学びの機会です。様々な研修会に参加し、一学期の子どもたちの育ちや自身の保育を振り返って、二学期以降の自身の保育をえがく、大切な時期です。
7月28日・29日は、日蓮宗保育連盟の全国大会が群馬県でありました。
日蓮宗保育連盟は、日蓮宗寺院が母体となる幼稚園・保育園の集まりです。さまざまな研修会・勉強会が行われていますが、特徴は仏教保育の理念を学ぶということにあります。
保育者・教育者はプロとして、責任をもって実践的な側面を学び、磨かなくてはなりませんが、一番大切なものは、ひとりの教育者としての根本を磨くことにあります。人生観や倫理観、人間性を正しくよき方向に向上させていかなくてはなりません。その人としての土台をみつめるために、仏教の智慧は大きな力があります。日蓮宗保育連盟の研修会では、そのような仏教の叡智を学び、自分の心を見つめ直すことができます。その上で、仏教の智慧や慈悲のこころを生かした仏教保育の実践を学びます。
慈光幼稚園では、まずはひとりひとりが教育者としての根っこを大切にするようにしています。
私はいつも先生方に「先生」と呼ばれる重さ・責任を忘れないでください、ということを話しています。保護者の人が、自分よりもまだ若い人であるもかかわらず、「先生」と呼んで尊敬して下さるのは、それは「先生」という職責に誇りをもって頑張っているから。そこを忘れてしまっては、子どもたちを導く資格はありません。先生という仕事に誇りをもち、そして、自身の資質の向上に努力を惜しまない。子どもを育てる、ということは、未来をつくるということ。こんなに素晴らしい仕事につけることは幸せなんだ。いつもこんなお話をしています。
8月21日・22日は、全日本私立幼稚園連合の関東大会という大きな研修大会がありました。県外の教員の皆さんと実践の意見交換しながら学びが深まります。
さまざまな地域のさまざまな幼稚園が一堂に会し、また、幅広い世代の先生方が集まります。他の幼稚園の先生と保育について話すのは、とても刺激をうけます!自分自身の保育観を見直し、また、日々の保育の実践的なヒントをもらうまたとない機会となります。
先生たちは、さすがは教育のプロです。さっそく夏期保育の後半からは成果が出て、保育内容にあらたな試みをする先生も!楽しくて充実した夏期保育となりました!
「幼稚園」の「幼児教育」は、「保育園」の「保育」とは、やはり違います。「幼児教育」の意義や重要性については、またおりにふれてこのブログでも記していきたいと思います。