人は皆、かけがえのない存在であり、一人ひとりがよきものをもって生まれてきています。幼い子どもたちが幼稚園で自分自身を存分に発揮しつつ、心身ともに健やかに成長できるよう、慈しみの心で育てていきたいと考えています。慈しみとは、例えば、転んで泣いた子をすぐに抱き上げることは容易いことですが、自分で立つように励まして、その子の力と意志を引き出し、立ち上がった時にほめてあげる・・・目先の愛情ではなく、もっと深い愛情と言えるでしょう。これからの未来を担う子どもたちが、人に頼らず困難にも耐えて行ける心の強い、そして、思いやりのある子になって欲しいと願っています。豊かな自然の中で元気に遊ぶ気持ちよさ、友達と助けあい仲良く遊ぶ楽しさ、新しいことに挑戦し、やり遂げた時の清々しさ、歌う喜び、出来た時の感動等々、沢山の遊びや活動の中で実際に経験し、自ら学び感じとり、幼児期の今を、いきいきと過ごしてほしい。それが、将来にわたって幸せに生きていくための力になると信じて、一人ひとりを大切に、見守ってまいります。
◎園長による卒園児ひとりひとりの似顔絵は、これまでに4000名を超えています。
慈光幼稚園 園長 伊藤昌子(いとうまさこ)